日常

続編:令和のマルチ!環境事業家集団

さあ、みなさんお待たせしました。
本日は前回の続編です。

これをしっかり読んでこの新手のマルチに対する抗体を持ってください。
この記事は予防接種みたいなものです。

最後までよろしくお願いしいます!

 

前回のまとめ

一旦情報を整理しましょう

勧誘者の友人についてのまとめです。
これからこの友人はTとします。

・一級建築士
・前の会社で年収5〜600万近くあった
・元同僚に誘われ上京
・現在はマンションの管理会社勤務(現在の給料は後ほど)
・常に携帯で何かしている

こんな感じです。

ブラックといえどこれもらえる仕事をスパッと辞めれる行動力はすごいと思いますが、その行動力が完全位裏目になってしまっています。

続いて師匠と呼ばれているはっしーです

・何かを経営している
・自称年収1500万円
・僕と同じで嫁、子持ちでこのビジネスを始めた
・話がうまい
・強面

前回弟子入り面談の際の会話内容を省略しましたが、もともと商社に勤めていたようで24歳ではっしーの師匠と出会い弟子入りしたらしいです。

その時には結婚して子供もいたので日中は会社勤め、夜はバイト掛け持ち、ほぼ毎日ろくに寝ないで活動をしていたようです。
バイトの内容はバーテンと言っていましたが、このバイトにも裏があるようです。
後ほど記述いたします。

上記のように僕と環境が非常に似ており、同じように弟子入りしている人はほとんどみんな独り身だそうで、家庭の事で困った事があったら理解できるのは友人よりも俺に相談したほうが解決できる、と言われなおさら心を開いてしまいました。

また、経営者と聞いていたので何を経営されているのか聞くと、飲食関係のコンサル人材系と言っていました。
その時はふーんって感じでしたが全部マルチに繋がる仕事内容です。
こちらもまた記述します。

以上が前回のまとめです。
では続いての章に入ります。

〜第3章 構成員の仲間入り〜

弟子入りのため、東京にしばらく通う決意をした僕。

そろそろお開きとなりそうなところに1人の男が現れました。
はっしーの直属の弟子で、Tの大学時代の友人でもあるRです。
Rは異常にテンションが高く、背は高いがやたらガリガリでした。
聞くと、つい最近離婚したばかりで子供も1人いたようです。

はっしー直属の弟子といいましたが、このマルチ(通称環境)にはチームがあり誘ってきた人のチームに入る事になります。
僕とTは誘ってきた人のチームがはっしーではなく、けい&あゆチームなのではっしーに弟子入りするがチームはけい&あゆチームになるというややこしいことになります。
ちなみにこのけい&あゆは後述しますが、はっしーの師匠です。

 

そんなRを見てはっしーが僕に話します。
「離婚したばっかでこんなに明るいやつおらんやろ!俺たちとか他にも仲間がいるからこんなに明るくいれるんだ。」
と言っていました。
まあ確かに同じ志を持つ仲間が周りにいれば確かに楽しいだろうな〜、でも離婚は絶対したくないと思いました。

そしていよいよお開きとなり、この後弟子入りに際してのオリエンテーションを行う事になりました。
その道中での僕のある一言で空気が一変したことを今でも忘れません。

わいわいとこれからのことを話しながら歩いていました。

そこで僕は今回東京に来る前に嫁に

「アムウェイみたいなマルチやったら回れ右して帰りや〜」

と言われたと楽しげなテンションの中でその言葉を発すると一瞬で空気が凍りついたのを感じ取りました。

え?なに?マルチなんこれ?

と内心思った時、Rが微妙な間から「おっおう、そやなあ〜、マルチやったら帰らなあかんなあ〜」となんとか絞り出したような言葉を発っし、Tも「そっそやなあ〜」と明らかに動揺しているような感じでした。

僕は鈍感なふりをしてその空気に気づいていないふりをしましたが、その時点で一気に警戒心はMAXになりました。

その後どこかの建物のロビーでオリエンテーションを約30分ほど行いましたがこの警戒度の中、そんなものが頭に入るはずもなく全てムーディー勝山でした。
もしかすると大学生くらいはムーディー勝山知らないかもしれませんね 笑

そしてオリエンテーションが終わりTと2人で帰っている時思った疑問を全てぶつけました。
Tは「絶対マルチじゃない、命をかけてもいい。明日のセミナーとセミナー前にまたちょっとしたオリエンやるからその人に思ってること聞いてみて!その人は4年くらいやってる人だから上手く説明してくれると思う。
と必死に言われました。

当然まだ疑っていましたがアムウェイやニュースキンのように何かを買わせるような話もないし、なんせはっしーの虜になっていたのでマルチじゃないだろうと心のどこかでは思っていました。

そして翌日、その4年このビジネスをやっているというNとTの3人で話をしました。

ここで聞いたことはこれからチームビルディングということをやっていくと。
このチームビルディングは有名な企業でも実際に取り入れられていることで、ある一つの目標に向かっていろんな人が協力しあってその目標達成を目指すのだ、と。
そのまず最初の目標が事業参入である。
だからこれからその目標に向かってともに頑張ろうということでした。

まず4年もこの人は何をやってるんだ?と思いましたが、人それぞれ成長のスピードも違うしこの人はあまり向いていない人なのか、と思っただけでした。

そしてこの後のセミナーについても説明があり、みんなリアクションが大きくて最初は戸惑うかもしれないけど、これにも意味があって話してる方が無反応よりも反応がある方が話しやすいからオーバーなリアクションをすると説明されました。

 

そしてまだ若干疑ってはいましたが、まあ大丈夫かなと思いセミナーを受けました

その当時はコロナで緊急事態宣言は出ていませんでしたが、まだ密などそういったことは避けるように政府からお達しがあった時ですが、お構いなくちょっと広めの会議室に座れない人が出るくらい人が集まっていました。

セミナーが始まると異様な雰囲気で、進行役が頑張って盛り上げてそれにみんなが反応する、で結果を出している人が発表されたり終盤には今回セミナー初参加の人を紹介されて自己紹介みたいなことをさせられました。

ほんとになんでもない全く面白くないことで大爆笑したり、大きく頷いたり頷くだけならまだしも、声に出して「うんうん」と言ったりかなり気になりました 笑

まあでもこんなものなのかな〜と思いこれから頑張ろうと思った世間知らずな自分をぶん殴ってやりたいです。

 

そしてセミナーが終わり、近くの喫茶店ではっしーが時間をとってくれるのでTとNと僕の4人でこれからについて話、そこでみんな入っているオンラインサロンに入るということ、そして誓約書にサインをする事になりました。

誓約書については前日聞いていたので、特に何も思いませんでしたが内容としてはここで学ぶことは外部に漏らしてはいけない的な事だったと思います。

それよりも僕が、ん?と思ったのがオンラインサロン代です。

1万円+税で11000円かかると言われたのですが、そんなことは初耳ではっしーや他の師匠に教わるために絶対入る必要があるならば僕を誘ってきた時に紹介者であるTがいうべき事であると思いました。

オンラインサロンはチームサイトという名前なのですが、その内容はキンコンの西野さんやオリラジのあっちゃんがやっていたりしますが、そこでは西野さんやあっちゃん1人の考えしか学べない、でもこのオンラインサロンに入ればはっしーを始めみやっちや他にも何人もいる師匠たちの考えを聞くことができると説明されました。

TにはかなりむかつきましたがはっしーからTも一杯一杯で説明する余裕がなかったんだと思う、逆におくちゃんは自分が誘う人にはそういう思いをさせないようにしたらいい、と言われ

そうしよう

と思い、ここでも恐ろしいまでの単純さを発揮します。

こんな感じで誓約書にサインもし、オンラインサロンにも入会し晴れて環境の構成員となれた僕。

次の章では実際に自分が勧誘活動を始めるため、徐々に洗脳をしていく流れを説明いたします。

今回も長くなりましたのでこの辺で終わります。
次回をお楽しみに!

では!